180円で650km 関西一筆書き大回り乗車

正式名称は分かりませんが、大阪近郊と東京近郊には特有の乗車ルール「大回り乗車」があります。私の住む地域は大阪近郊に含まれるため、その気になれば180円で1日車窓を楽しむことができます。ということで、できる限り安く長く行くことに挑戦してみました。

※今回は決行当時(2006年末)の最長ルートと思われるは塚口→加島で行いましたが、あの時はまだ「おおさか東線」が未開業。ひょっとすると今は別ルートができる可能性もあります(詳しく調べていないので何とも言えません)。文中に出てくる発車時刻などはすべて2006年12月時点のものです。


最長ルートを行くにはそれなりに時間がかかる。そのため、始発電車でまずは起点となる駅まで移動します。
 
摂津本山駅5時17分発の電車で出発。12月の早朝ということで真っ暗です。

 
尼崎駅で乗換。JR神戸線からJR宝塚線へ入ります。

そして、今回の(無謀な)旅のスタート地点、塚口駅で下車。ここで大回りのためのきっぷを買うため一旦改札を出ます。
 
大回り以外で塚口に来ることってまずないでしょうね‥。

そしてこちらが今日一日のお供。塚口で買った加島までのきっぷです。

大阪近郊で無くなりつつある旧式(ボタン式)券売機のフォーマット。ちなみに、摂津本山から塚口までの運賃の方が高いです。

塚口駅6時7分発の福知山行きで大回りの旅のスタート。
 
数少ない福知山直通とあってか、早朝にも関わらず車内の座席はほぼ埋まっています。

途中うとうとしながら電車に揺られて加古川線の乗換駅、谷川に到着。西脇市行きに乗換えます。

塚口から谷川まで約1時間半。正直なところ、ここまでで少々お疲れ気味。谷川って遠いなと今回改めて分かりました。

西脇市で加古川行きに乗り継ぎ。日曜の朝なので長閑、というか人がいないですね。
 
写真には写っていませんが、なぜか西脇市から加古川への電車の方がボロだったり。

9時15分加古川到着。加古川駅には中間改札がありますが、「大回りです」と言えば意外とすんなり通れます。
そして加古川から乗るのが今日一番の大移動である9時22分発の新快速。兵庫県から一気に滋賀県北部まで抜けます。

ブレまくりですが、上の写真は加古川から乗った新快速。この時点で少し天気が怪しい‥。

新快速で約2時間半、近江塩津に到着。ここで長浜方面への新快速に乗り換え。かつてこの時間の電車は近江今津で乗り継ぎが必要だったらしいですが、06年10月の改正で近江塩津まで乗り換えなしで来られるようになりました。
 
さすがにここは滋賀県北部。ここでの待ち時間が寒い寒い。もっと厚着で来れば良かった。さらには雨も本降りということでなかなか過酷な待ち時間です。

乗り換えた新快速で草津まで出ます。草津到着は13時24分。近江塩津から草津もけっこう遠いです。
 
次に乗る柘植行きまで約1時間の待ち合わせ。ということで、ここのコンビニで物資補給。大回り乗車は改札外に出られないルールなので、草津のような改札内のコンビニは貴重です。

14時23分発の草津線で柘植駅へ移動。実家が三重県にある私にとって草津線は大動脈です。
 
あまりピンとこないかもしれませんが柘植駅は三重県。ここからだと神戸よりも実家の方が近かったり。

柘植からは一両のディーゼル車に乗り換え。一応、ここも「本線」です。

こうやって写真だけ見るとローカルムード満点ですね。実際にそうなんですけど‥。

途中、伊賀上野でボックス席をゲットしてのんびり進み、加茂に到着。ここで16時12分発の大和路線に乗り換え。だんだんと日が傾いてきました。

奈良県のようなイメージの加茂ですが、ここは微妙に京都府です。

加茂からわずか15分で奈良駅に到着。高架工事の真っ最中と言うことで、何度来ても駅の構造がよく分かりません。

奈良駅からは16時38分発の桜井線。ここからしばらくはロングシートが続きます。

桜井線の終点、(大和)高田に到着。外は完全に真っ暗となっていました。

実はここが一つの迷いどころで、すぐに発車する17時55分発の五條ゆきで、乗り継ぎながら和歌山に向かえば早く進めます。ただ、下調べによるとその1本後に出る和歌山行きは乗り換えがない上に転換クロスシートの117系が使われるとのこと。

クロスシートには惹かれましたが、あまりに寒かったので早く着く方を選びました。夏場ならきっと待ったんだろうなぁ。

途中の五條で乗り継ぎ。そして19時59分、和歌山駅に到着。
 
和歌山駅でも寒さに負けて、紀州路快速を待たず3分後に発車する普通電車に乗車。でも、車両がボロいのかすきま風が‥。

途中の日根野で快速電車に乗り換え。さすがに疲れてきました。

21時7分、天王寺に到着。さすがに天王寺はこの時間でも人が多いですね。
ずっと閑散とした駅を来たためか、ここで一気に現実に戻ってきたような気がします。これはこれでホッとするような。

天王寺からは何も考えず来た電車に乗ってゴールを目指します。まずは環状線内回りで京橋へ。京橋でJR東西線へ乗換。
 
そしてついに21時48分、ゴールである加島駅に到着。見事に人がいない‥。
最後の難関は「買ってからかなり時間が経っているきっぷが自動改札を通るのか」ということでしたが、意外にもすんなり通れました。東日本のようにきっぷの時間制限はないらしい。
加島駅周辺には特に何もないのですぐに改札を通り、住吉駅へ帰還しました。


塚口を出てからかかった時間、約16時間。走行距離はおよそ650q。正直な話、かなり疲れましたが、普通に行けば「塚口→尼崎→加島」とわずか2駅のところをこうやって時間かけるというのも、なかなか面白いものです。こんなことするのもおそらく最初で最後の経験でしょうね。
余談ですが、このルートで大回りができる(塚口6時7分発に間に合う)地域はあまり広くはないので、神戸在住で良かったなーとか思ったり思わなかったり。


※移動ルート(2006年12月当時)
塚口→谷川→西脇市→加古川→(湖西線経由)→近江塩津→(米原経由)→草津→柘植→加茂→奈良→(桜井線経由)→高田→五條→和歌山→日根野→天王寺→(環状内)→京橋→加島【664.7km】

[2014.3.5 完]


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