07年8月31日  紀勢本線・日本最南端の駅へ


この日は摂津本山駅5時35分の電車で出発し、まずは新大阪駅へ。
といっても、当然、新幹線や特急に乗る訳ではない。実は、朝に一本だけ新大阪発 紀伊田辺行きという地味な快速があったりするのだ。
世間一般でどう呼ばれているのか分からないが、私は「きのくに快速」と名付けているこの快速。何にせよ、18きっぷ利用者にはありがたい電車だ。ちなみに新大阪発車は6時27分。

快速といいつつ和歌山からは各駅に停まりながら、9時38分に紀伊田辺到着。
        
〈写真左〉新大阪駅から「きのくに快速」に乗車
〈写真右〉紀伊田辺到着。写真は乗ってきた快速




ここ紀伊田辺では約70分の待ち合わせ。せっかくなので、何か観光地はないかと地図を見てみる。すると何やら「武蔵坊弁慶」の文字。
どうやら、田辺は弁慶の父と推測される湛増(たんぞう:熊野の別当)ゆかりの地らしい。この別当湛増殿は、源平合戦で活躍した熊野水軍の長でもあるらしく、源平(鎌倉)時代が好きな私には嬉しい発見だった。
        
〈左〉紀伊田辺駅舎
〈右〉駅前にある武蔵坊弁慶の像




その別当湛増殿ゆかり神社、「闘鶏神社」へ行ってみることに。
そこは湛増が鶏を戦わせて戦の結果を占った神社だという。神社までは徒歩10分程度。
しかし、今日は暑い!というより湿度が高い!!
        
〈左〉神社までは徒歩で移動
〈右〉闘鶏神社に到着




参拝をすませて境内を見ると「湛増弁慶の像」があったりして、湛増と弁慶ゆかりの地であることを実感。歴史好きには嬉しい限りだ。
その後、街をふらついて時間をつぶし、駅に戻る。
        
〈左〉境内にあった「湛増弁慶の像」
〈右〉時間が来たので、紀伊田辺駅へ




次に乗るのは10時51分発、普通列車の新宮行き。しかし車内はロングシート…。今まではボックス席だったのに。
どうやら紀勢本線の主力は、この車両のようで。まぁ、気を取り直して目的地、紀伊姫を目指す。なぜ、紀伊姫駅なのかは後述で。
車内では、旅人なのか同業者なのか分からないが、それっぽい人も多数見うけられた。何か、地味に鉄道ブームになると、逆に鬱陶しい気もするかなぁ…と。
電車は白浜、周参見、串本と過ぎ、紀伊姫に到着、降りたのは私一人…。
        
〈左〉普通列車 新宮行きでさらに進む
〈右〉紀伊姫駅で下車




紀伊姫駅の種明かし!実は、今日の目的地は国の天然記念物「橋杭岩」。紀伊姫駅は一見地味な無人駅だが、「橋杭岩」に最も近い駅で、徒歩の場合は最寄り駅となるのである。
ただ、駅からの道には歩道が無いので、車には注意が必要かと。
        
〈左〉かなり小さな無人駅、紀伊姫
〈右〉橋杭岩まで歩く




約15分弱で橋杭岩に到着。そこには何本もの岩が、不思議な感じに生えている(?)。なんとも凄い光景だ!でも、ここに来て天気がもう一つなのは残念…。
ちなみにここの住所は「鬮野川(くじのかわ)」。『地名しりとり』でワッキーさんが、北海道は稚内へ飛ばされた場所である。
        
〈左〉橋杭岩に到着
〈右〉天然記念物だけあって、確かに岩の並びは奇妙である




橋杭岩の見学が終わって、今度は串本駅まで歩いて向かう。紀伊姫側には歩道が無かったが、串本側はちゃんと整備されていた。さらにコンビニなどもある。紀伊姫で降りたのが、私一人だったのも納得!?徒歩で行く場合も串本から歩くことをお勧めする。
20分ほど歩き、串本駅に到着!これで本州最南端の駅制覇!?
        
〈左〉串本駅舎
〈右〉構内にある本州最南端の駅プレート




串本からは新宮行きに乗車する。だんだんと疲れてきたので、睡眠を取りながらの移動。まぁロングシートで、景色を見るのも大変なので。
15時59分、新宮に到着。JR西日本はここまでで、ここから先はJR東海区間に入る。
        
〈左〉串本から新宮行きに乗車
〈右〉新宮駅に到着。JR西日本はここまで




新宮からは多気行きに乗り換え。ここから車両はディーゼルに変わる。そして車内もクロスシートへ。そしてそして車内はガラガラ。新宮までが結構混んでいたので心配だったが、どうやら越県でJRを利用する人は少ないようだ。
そんな多気行きは、16時6分に新宮を発車。
        
〈左〉ここからはオレンジの車両に
〈右〉車内はガラガラ!かつ、ボックス席!!




新宮を出てしばらくすると、川を越えて旧 鵜殿村へ。ここからは地元三重県となる。まぁ三重県といっても、鵜殿村や熊野市には縁もゆかりもないのだが、やはり地元の県に入ると何となくホッとする気がする。
熊野市・尾鷲と南勢の中心部を過ぎ、途中の紀伊長島で長時間停車。休憩がてら外に出てみた。
        
〈左〉紀伊長島で長時間停車
〈右〉JR東海ではよく見る造りの跨線橋駅名




すっかり真っ暗になった頃に三瀬谷でも長時間停車があったりして、19時44分多気に到着。新宮から約3時間半の長丁場だったが、車内が空いていたこともあり快適な車内だったと思う。今度は途中下車しながら行きたいなぁなんて考えたり‥。

その後、亀山・柘植・草津・芦屋で乗り換え、住吉駅へ。24時少し前に帰宅した。
        
〈左〉三瀬谷の時点で、既に外は真っ暗
〈右〉柘植からは草津線に乗車


実は、この紀勢本線を計画したのは今年2月。しかし、行くか行かないか迷っていて、結局行かずじまいで今日に至った。ようやく今回実行できた訳だ。
紀勢本線、特にJR西日本区間は、海が近そうに見えて意外と山間部も多い路線なのが、新たな発見であった。そして、新宮を境に客層の違いも明らか。JR西が特急をバンバン走らせているのに対し、JR東海は5往復もない。鈴鹿と同じ三重県内でありながら、熊野市や尾鷲市がいかに不便かが分かったような気がする。
余談だが、本当は本州最南端の地「潮岬」まで行きたかったのだが、串本からのバス予算と時間の都合でカット。まぁ、こちらは小さい頃に一度行った事があるらしいので、またの機会にということで。

[07.10.23 紀勢本線・本州最南端の駅へ 完]


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